上からくるぞ|『黒い家』
人を操る魅力をめぐる人間の狂気を描いたホラー。通時代的な犯罪心理ってのはあるのか、環境汚染は人間を狂わせるか。やや強引な展開もある、終盤の追跡劇は抜群にスリリング。『新世界より』にも通じる、状況を動かして読ませる巧さがある。
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いろんな読書の記録です。雑多です。
人を操る魅力をめぐる人間の狂気を描いたホラー。通時代的な犯罪心理ってのはあるのか、環境汚染は人間を狂わせるか。やや強引な展開もある、終盤の追跡劇は抜群にスリリング。『新世界より』にも通じる、状況を動かして読ませる巧さがある。
夏といえばホラー。ホラーといえば法螺話。嘘からでた誠。嘘のようなホントの話。なんでも続けてれば何かしらの花が開くというが、いいことばかりでもなさそうだ。極楽へ至らない者だらけ。
家族とその酸っぱい事情を積み重ね、子供、責任、赦しを描く『時には懺悔を』。事件を解決する探偵自身の家庭は。「懺悔」とは誰が誰にするものなのか。人を赦すのは時間なのかもしれないですね。
藤原伊織『テロリストのパラソル』を読む。知的な登場人物たち、独特の文体と展開のスマートさ、昭和の残滓を引きずる事件と人間関係。そして何より、物語を読み終えたあとに改めて響く「テロリストのパラソル」というタイトルについて。
『時には懺悔を』(1994年、打海文三)を読んだのち、同作者の『ハルビン・カフェ』を読む。本作は2002年の作品なので、作家のキャリアの前半と熟達した時期との差があるのかな。『時には懺悔を』は一般的な文体、構成であったが、『ハルビン・カフェ...
木庭顕『ポスト戦後日本の知的状況』 (講談社選書メチエ)を読んでみたいとページを捲ると、『モミッリャーノ 歴史学を歴史学する』『人文主義の系譜』は読んでおけとあったので、手に取った。『モミッリャーノ歴史学を歴史学する』(みすず書房、2021...
2025年初頭、ドナルド・トランプが再選を果たし、就任演説にてアメリカ合衆国を強くすると発言した。すでに聞き飽きたメッセージではあったが、「あ、いまなら『共同幻想論』が読めるな」とピーンときた。 なお、過去に1回、挫折している。20年ほど経...
というわけで、地平7月号に続き、地平8月号を読みました。届いた9月号を開封しないままに10月号が届きそうなので、ギュギュっと読みました。 「緊急」の特集は「極右台頭」だそうで、本当にそうなのか(極右が台頭しているのか)は、私にはよくわからな...
- 書店に行く。雑誌『地平』をとる というわけで、7月号を読んだメモを残しておく。まだ8月号を半分も読んでないのに、もう9月号が届いた。かんべんしちくり。 表紙デザイン。中央のお馬さん(?)がかわいい。真っ赤なのはちょっとこわい。ボディがや...
KindleのKADOKAWAフェアで、鈴木光司『リング』からはじまるシリーズ4作の合本版がセールされていたので購入して読んだ。続編が2作あるらしいが、今回はとりあえずこれらは放っておく。映画『リング』の生み出す恐怖は、私の中で強烈に残って...
昨秋ごろだっけか、Pouhon(ぷーおん:どういう意味なんやろか)さんの『Obsidianでつなげる情報管理術【完成版】』を読んだ。Kindleでハイライトは引いたが、特に何もメモ等することなくそのままだった。最近、ようやくKindleのハ...
Obsidianでのファイル管理にあたって色々と試行錯誤していたが、昨冬に「PARA」メソッドのことを知り、これに基づいてファイルを管理したらすげぇ楽じゃんということになった。管理と言うほどのこともない気すらしてくる。 ティアゴ・フォーテ ...
『ハンチバック』を読む。2023年は第169回、芥川賞を受賞した作品だ。作者の市川沙央はいわゆる重度障害者だそうだ。「だそう」と述べるに留めるのは、この種の病状の重みづけの程度を知らないからだ。そのうち彼女は「筋疾患先天性ミオパチー」という...
2022年の年始に宣言し、すぐに挫折したものの今年の頭から復活した「興亡の世界史」シリーズを読む(そしてそれを記事とする)企画だが、読書のほうは佳境に入った。このシリーズ、そもそも DMM による大幅セール実施時にセット購入したのだが、Ki...
書くという行為はすべて感動と愛に基づいている。 日常的な習慣から読書が脱落しやすい。しばらくまた習慣から離れてしまったので、なにかしら読了しやすい本を求めていた。で、以下の記事を読んで『日記の魔力』にとりかかった。短いし、平素で読みやすい。...
『まほり』を読んだ。高田大介という方の作品らしい。人に薦められた。この記事のタイトルは、ただの連想遊びで、本題とは、まったく関係がないです。ネタバレ味はしますので、読んだ人は読んでね、という感じの感想文になります。 民俗学的という触れ込みで...
『水たまりで息をする』を読んだ。2022 年の芥川賞作家は高瀬隼子による、いわゆる商業単行本 2 作目の作品か。芥川賞の受賞作は『おいしいごはんが食べられますように』だそうだが、こちらは読んでいない。 本作、タイトルがすべてを意味しているよ...
『興亡の世界史 アレクサンドロスの征服と神話』(講談社学術文庫版)を読んだ。というわけで、本年は本シリーズを読み進め、記録を残すことをひとつのテーマにしたい。 本書の「はじめに」を読む限り、このようなシリーズで個人を切り出すことも珍しいらし...
ごめんなさい、記事のタイトルは本当にテキトーです。三体Ⅲ『死神永生』を読んだ。過去の 2 作の感想は以下の記事に述べている。第 1 作目の三体Ⅰ『三体』を読むには発売後からしばらく時間を置いたのだが、三体Ⅱと本作については、ほぼ発売直後に読...
午前中にふと、ある本のことが思い出された。ところがその本のタイトルを覚えていない。おぼろげなキーワードで検索するものの目的の書籍はヒットしなかった。10 年ほど前に発行された書籍であること、一部のブロガー界隈で話題になっていたことは覚えてい...
前回の雑記に書いた Kindle のフォント問題だが、書籍データの同期の不完全が原因だったようで、しばーらく同期の完了を待ったのちに実行したらほどなく完了した。身も蓋もない結果であった。 『暗黒森林』の上巻をパラパラと-スマホの画面で読んで...
2018 年の夏頃だったか「バレットジャーナル」という手帳術、メモ術、アイデア、タスクの管理術みたいなテクニックを耳目にした。基本的な使い方などはググれば出てくるが、なんというかアテのない話だなと思って見ていた。今となっては完全に見当違いだ...
『もうすぐ絶滅するという開かれたウェブについて 続・情報共有の未来』を読んでいた。タイトルが長い。書籍は達人出版会で販売されており、epub 、 PDF で配信される。最初は PDF を Acrobat Reader で読んだが、Googl...
昨日の雑記(epub形式で購入した書籍を読むにあたって)の続きだが、GoogleのPlayブックスで読書をしてマーカーを引くと、そのまとめがGoogle Driveに転記されることがわかった。便利だ。Kindleにも類似のシステムがあるが、...
先日、epub形式の書籍を購入した。まぁ大抵PDFでも読めるようになっているが、ほとんどの場合はepubのほうが軽いようだ。epubのほうが使いまわしが利くような気もするが、リフローが使える以上のepubのメリットがよく分からない。 iPh...
『天冥の標』のことを考えていた。本作を途中まで読んだとき、この作品こそ『虚無回廊』(小松左京)を飛び越していくのではと思っていた。読了したいま、そういう企図も少なからずあるように思えるが、全くがそうというワケでもなかろう。 しかし、これだけ...
『天冥の標』を読み終えたのでメモを掲載しようとしているのだが、いかんせん長大な作品なので、どうしたものかと思っている。手ごわい。長編作品の読書でありがちな問題が登場人物の数と相関関係の複雑化。ただこの作品について言えば人名であまり困ることは...
同じ人物の書いた文章ばかり読んでいると、気が滅入ってくることがある。偉大な小説家の大きな作品や冗長な作品など、もう要点を羅列しとけやと思うこともある。 それでも読まなければいけないケースもあり、ついては対処法が求められるわけだが、特定の文章...
紙の書籍で読書をする習慣をひさびさに復活させた。 えーっと、どこかで読んだのだが、線を引くメソッドは読書の反復方法としてはあまり意味がないらしい。たしかに重要だと思った箇所はハッキリするが結局のところ振り返りの時点で再考する必要があるし、そ...
まとまった話題がない(作れていない)ということなのだが、先日の話題の続きだ。てきとうな読書灯をググって探す。「おすすめの読書灯 Top 20」などという記事がみつかるが、読む気にもならない。Top 10でも多いくらいで、5つくらいなら見ても...
note、多くの書き手が集まって賑わって、みんなが楽しめる、役に立つ情報があつまる、などなどイイことづくめな気がする一方で、手軽な集客・集金装置みたいなイメージがすでにちらつき始めているのが気になっている。 さらに難しいのが、それ(集客力、...